ついにNFTがお茶の間に進出する。韓国の大手家電メーカー、サムスンが2022年1月、最新のテレビ製品とともに、テレビ上でNFTを売買できる「NFT Platform」を発表した。ネット環境にする対応するテレビは当たり前で動画配信などのボタンがついているのは当たり前の時代だが、早くもNFTまで、時代はNFTを見据えている。
サムスンは3日(米国時間)、CES 2022にあわせて最新のミニLEDテレビ「Neo QLED」やディスプレイ「MICRO LED」とともに、テレビ上でNFTの売買ができる「NFT Platform」を発表した。
NFT(Non-Fungible Token)は、ブロックチェーン技術を使い、デジタルデータに対し唯一性や来歴を記録できる証明書を付与できるもの。NFT Platformは、テレビ上でNFTのデジタルアート作品を探し、鑑賞できるプラットフォームで、NFTの購入・取引もできる。
新しいMICRO LED、Neo QLED、The Frameの各シリーズのテレビで搭載する。
プレスリリースで、サムスンは「NFTの需要が増加する中、細分化された視聴体験と購買環境に対するソリューションの必要性はかつてなく高まっています。サムスンは2022年に、テレビ画面をベースにした世界初のNFTエクスプローラーとマーケットプレイス、アグリゲーターを導入します。これはお気に入りのアートを閲覧・購入・展示できる画期的なプラットフォームであり、すべてを1箇所に集約することができます」と説明している。
テレビ上でNFTの作品を購入前に確認することができたり、NFTの履歴やブロックチェーンのメタデータをチェックしたりできるという。また、すでにNFTを所有している場合、テレビに表示させることも可能。さらに「スマートキャリブレーション機能」によって、ディスプレイの設定をクリエイターが設定した値に自動で調整し、オリジナルに忠実な画質で作品を閲覧できる。
下記が公開された画面表示の一部。
NFT向けプラットフォームの詳細については後日発表される予定だが、2022年中に発売予定のMICRO LED、Neo QLED、The Frame TVの各モデルがNFTに対応する。特にMICRO LEDは、マイクロメートル(μm)単位の微細なLEDをRGB素子として使った自発光ディスプレイで、110型に加えて、101型、89型のサイズもラインナップ。最高画質の大型ディスプレイとして展開する。
大画面モニターで絵画鑑賞できる日はもうすぐだ。