【NFTとは何なのか?】初級編・大谷翔平のサインボールの価値がわかる!
NFTとはそもそも何なのか? 誰でも描けそうなデジタルアートがなぜ何千万円にもなるのか。 ひょっとして、新たなビジネスチャンスになる?それとも、趣味の延長でお小遣い稼ぎができる? まずはNFTとは何か。わかりやすい例を挙げて、解説します。
子供の落書きみたいな絵が何千万円?!
子供の描いた落書きみたいな絵が何千万円になったとか、Twitterの創設者が最初に投稿したツイートが何億円だとか、そんな話題を耳にする昨今。それはいずれも「NFT」と呼ばれるものです。 なんでそんなに、高額な取引になるのか。何がそんなに注目に値するのか。 それはビジネスチャンスなのか、投資ができるのか、それとも副業になりうるのか。 ここでは、「NFTって一体どんな仕組みなの?」という疑問を初心者でもわかるように解説していきたいと思います。 そもそもNFTとは何の略称か。 英語だと「Non Fungible Token」。日本語に直訳すると「非代替性トークン」。 うーん、はっきり言って初めて聞いた人にはなんのことかさっぱりわかりませんね。 さらに「ブロックチェーン」で、「デジタル上で自分の所有物であることが証明できる」。 これも何のことやら??
ボールはボールでも大谷翔平のサイン入りホームランボールなら
ここで、例え話を一つ。 野球のボールを作っているメーカーがあるとします。 工場でボールを縫い合わせたりして、作るわけですが、1個であろうと1ダースであろうと、 ボールはただのボールでしかありません。 しかし、そのボールがメジャーリーグで使用され、大谷翔平選手が打った節目の◯◯◯号ホームランだったら、そのボールには唯一無二の価値が生まれますね。 ただの真っ白なボールはどこにでもあるけど、大谷選手の記念すべきホームランボールならとてつもない価値がある。さらにそのボールに大谷選手がサインをしたならば、誰もが「欲しい!」と思うわけです。 そのボールは、何者にも変え難い。つまり非代替性。「替えが効かないものです」ということを証明する役目がNFTというわけです。 大谷選手、もしくは、そのホームランボールをキャッチした観客が、これはNFTに登録しようと思い、登録する。そして、それを譲ってほしい、という人が現れる。「僕は大谷選手の大ファンなんです。1億円で譲ってほしい」という話になることもありうるわけです。
NBAのダンクシュート映像がビジネス化
これは「デジタル上で所有している」という証明です。 ブロックチェーンの技術によってデジタル上の世界全体で、お金やデジタルのアイテム、資産の価値が担保できるようになった。そこに、紐づけられる状態がNFTという、技術なわけです。 絵画などのアートの分野は、サザビーズのオークションなどにかけられる際に、必ず鑑定書などがついていますよね。それをデジタル上で証明できるということです。アートは資産価値のわかりやすい例になるわけで、今、注目されているわけです。 さきほどのボールの例のように、それはさまざまなものに紐づけられます。すでにビジネス化が進んでいるアメリカでは、プロバスケットリーグNBAで、「NBA Top Shot」というものがあります。これはNFTである「moments」というカードのコレクションを楽しむブロックチェーンゲームです。momentsはデジタルカードですが、イラストや写真ではなく、NBA選手のプレイシーンを10~20秒ほど切り抜いた映像が表示されます。試合で見せたスーパープレイの動画をNBAが公式で提供しているもので、優勝の決まる一戦で有名選手が見せた強烈なインパクトを残したダンクシュートの瞬間などが表示されます。
このアートや映像は「自分のモノ」という所有欲を満たす
こうした動画は、たとえばYouTubeなどでも見ることもできるのですが、ファンが数億円で購入するケースがあるわけです。それは「所有したい」という欲求が根底にあります。ことが続いて、NFT自体の認知にもつながり、注目されるようになりました。 多くのファンを抱えるビジネスは新たなビジネスチャンスとして、NFTに参入し始めています。それはNFLであったり、F1であったり。アートだけでなく、音楽やゲームなどネット社会に親和性の高い分野もこれから、どんどん参入が進むでしょう。 コレクター、マニアなど、さらにニッチな分野であればあるほど、その価値は高まりやすいはずです。
【NFTに関わるには2つの立場】
では、どうやって、このNFTの世界に関わっていくことができるのか。 立場は2つに分かれます。 アートなどを生み出すクリエイターか、作品をプロデュースする立場なら、出品者側。 もちろん、作品は誰でも作成・出品が可能です。箸にも棒にもかからないと自分を卑下しなくても、トライをすれば、世界の誰かが評価してくれるかもしれません。 作品を購入したり、売買や譲渡で値上がりを狙ったりする立場なら、購入者側です。 そして、その売買のためにマーケットがあります。 それぞれの立場で取引に必要なのは暗号資産です。 暗号資産は、NFTの資産価値上昇による値上がりが期待でき、取引もイーサリアムをはじめとした暗号資産で手軽にできます。興味がある方はコインチェックのNFTマーケットプレイスを見てみることをおすすめします。 NFTを売買することができるNFTマーケットプレイスの多くはイーサリアムチェーンを利用しています。
一般的なNFTを手掛けるためのステップは以下の通りです。